心穏やかに脱サラするために必要なプロセス

心穏やかに脱サラするために必要なプロセス

会社を退職したいと考えているものの、次の活動先や収入などに不安があり、決断し切れずにいる。

こんな状態ではありませんか?

  • 次の活動場所での人間関係
  • 家族を含めた生活環境の変化への対応
  • 金銭的問題
  • 新たな活動が自分にマッチしているのか?

こういった不確定要素が多数あるため、不安になるのも無理はありません。

こるきち
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わたしは現在、脱サラして農家になることを決めた会社員であり、退職後はほぼ収入がなくなるのですが、一般的な方より不安は少ない傾向にあります。

この記事では「なぜ不安が少ないのか?」について順を追って解説いたします。

結論から言うと、以下のプロセスを通じて「資金」「技術」「人とのつながり」を得ることができ、自信を持てたからです。

  1. 自身の市場価値を調査
  2. 金融を学習(簿記・FP資格を取得)
  3. 家計管理と資産運用の見直し
  4. ブログ・SNSに挑戦

心穏やかに脱サラしたい方は、ご高覧ください。

わたしが会社に「退職の意」を伝えたときの記事はこちら

自身の市場価値を調査

前提として、わたしが脱サラしようとしたのは、コロナ禍でもあった5年前。

当時は農家になろうといった考えはなかったため、転職活動をしていました。

内定を取った企業もありましたが、結局辞退することに。

転職していれば給与水準は上がる予定でしたが、現在勤める企業の福利厚生には敵わず、トータルで見て現職にとどまるほうが合理的であると判断した記憶があります。

コロナ禍で求人数が極端に少なかったこともあり、現職でお世話になりつつ、数年後に独立することを目指すようになりました。

こるきち
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結局、転職はしませんでしたが、転職活動自体はやってよかったと感じています。

外部からの評価を聞くことで視座が上がり、より、総合的かつ合理的な判断ができるようになりました。

イヤイヤ今の企業に勤めており、転職活動をしたことがない方は、まず外に出て話を聞いてみることをおすすめします。

「ここを首になったら行き場がなくなる」という不安は、案外杞憂に終わるかもしれません。(転職活動をすること自体は、ノーリスクです)

金融を学習(簿記・FP資格を取得)

当時のわたしは、お金関係の情報収集をすることに力を入れていましたが、「いずれ独立するなら、必要になるのは会計や税金の知識」と思い、さらに学びに力を入れるようになりました。

取得した資格は「FP2級」と「簿記3級」。

こるきち
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FPは保険屋さんや銀行員が保有することが多い資格で、中身は保険、資産運用、税務、相続、贈与、不動産といった金融にまつわる様々な知識を掻い摘んだような内容です。

「これがあるから○○できる」といったような資格ではありませんが、金融に関する総合的な知識が身に付くため、知識のない方にくらべると資産形成スピードがグッと上がるでしょう。

わたしの場合は、以下のような形で大きく資産形成に貢献しました。(詳細は後述いたします)

  • 資産運用の見直し
  • 保険の見直し
  • 家計管理の見直し
  • 節税対策を強化
  • 副業への利用

簿記に関しては、事業をするうえで必須になる知識。

確定申告時に提出しないといけない「貸借対照表(B/S)」や「損益計算書(P/L)」といった表をつくるためには、「何が資産で、何が費用なのか、どうなれば利益が出るのか」といったことを知っておく必要があります。

そういった基礎概念を学べるのが簿記です。

こるきち
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どちらも、今となっては学んでおいてよかったどころか、学んでいなかったらと思うとゾッとする資格でした。

家計管理と資産運用の見直し

お金に関する知識のなかった当時のわたしは、銀行でボッタクリ投資信託を買わされ、保険価値のない無駄な保険に加入し、税金や簿記の概念がないまま小規模ビジネスをしていたなど、典型的なやっちゃってる人でした。

金融を学ぶ過程において、無知がコストであることを悟ったため、以下のような行動に移しました。

  • 銀行で解説していたNISA口座を廃止
  • ネット証券でNISA口座を開設
  • 手数料の安価な投資信託を積み立て設定
  • 配当金を得られる株式を購入
  • 家計管理を強化
  • 保険を見直し
  • 断捨離

特に、家計管理の見直しに関しては、マネーフォワードMEという自動家計簿アプリの効果が絶大でした。

マネーフォワードME

口座やカードを紐づければ、自動で資産残高や支出が記帳される便利なアプリ。
こるきち
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「自身が生きるためにかかるコスト」を知ることができたため、収入に対するセーフティゾーンが明確になり、漠然とした不安感は無くなりました。

たとえば、わたしの場合は必要生活費(住居費やインフラ、食費や日用品など)が年間108万円だったため、無貯金でも毎年108万円を稼げば生きられるわけです。

また当時は、保険として機能しないような貯蓄型の保険にも加入していたため、即座に解約。

こるきち
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100万円以上の損失を被りましたが、この手の保険は解約を後ろ倒しにすればするほど損失額が膨らむ設計のため、躊躇はありませんでした。

現在は、”死亡”と”高度障害”に備えた「掛け捨て」の保険のみ加入しており、健全な保険料となっております。(保障は手厚くなったのに、年間60万円ほどの支出をカットできました)

他にも、自動車保険、火災保険、会社の福利厚生の保険など、見直せる保険はすべて見直しました。

おかげで、上記の損害保険に生命保険を含めても、支払う年間保険料は7万円を切っています。

こるきち
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保険の最適化をおこないたい方は、以下の書籍がオススメです。

いらない保険(後田亨・永田宏)

金融資産運用に関しても見直しました。

当時は銀行で、手数料のバカ高い(信託報酬が1%台後半〜2%台の)投資信託を購入しており、7年間でトータル600万円ほどを運用していました。

しかし、7年間の運用益は30万円未満…

バブリーだった米国関連の商品だったにも関わらずこの成績です。

こるきち
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まともな手数料の投資信託で運用していた場合の試算をすると、運用益は600万円ほどになる結果でした。

その後は銀行のNISA口座を廃止し、SBI証券にてNISA口座を再開設。

手数料の安価(銀行の1/20くらい)な投資信託を積み立て、同時に配当金をもらえる株式(配当株)を仕込むようにもしました。

ただし現在は、投資信託の積み立てはやめています。

将来資金のために試算拡大をするより、配当金を受け取って、自身のビジネスや貴重な体験に資金を投下するという広義の意味での再投資をしたかったからです。

投資信託と配当株の税制の違い
投資信託の分配金(配当金)は非課税(かつ自動)で再投資できるため、資産拡大を目指すうえでは合理的とされています。
株式やETFから受け取る分配金(配当金)には、NISA口座で運用していない場合、税金がかかります。

現在は約80銘柄ほどを保有しており、年間受け取り配当額は120万円ほどに成長しています。

年間120万円ともなると、住居費を含めた生活インフラ代くらいは賄えるので、かなり生活は楽になりました。

こるきち
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金融投資スタイルは無数にありますが、配当金という”労働以外の収入源”をつくれば、心理上の安定感が高まり、行動を起こす際の足かせが少なくなるように感じます。

株式投資の未来(ジェレミー・シーゲル)

また、お金の使い方にも好影響を与えました。

配当株への投資は大儲けできる手法ではありません。

100万円投資しても、毎年得られる配当金はせいぜい3〜4万円。

だからお金を使う時に、その3〜4万円は100万円の原資が必要な金額だと認識できます。

こるきち
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金銭を投じるときに一層、そのモノやサービスの価値を考えるようになりました。

そして、本当に欲しいモノや得たい未来に向けてのみ「時間」を投下するようにもなりました。

以下は行った具体例です。

  • ポイントカード全捨て
  • 銀行をネット銀行に変更
  • クレカ断捨離
  • サービスの断捨離と支払いクレカの統一
  • 保険の断捨離

人間の行動で比較的を「時間」を要するのは、「選択」と「移動」です。

だから選択と移動を極力しなくていい仕組みをつくりました。

こるきち
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「お金」と「時間」は自身の持ち得る大切なリソースであり、その振り分け方にこそ生き方のセンスが表れているようにも感じます。

ブログ・SNSに挑戦

当時は、ITに全く触れてこなかったため、時代の後塵を拝していました。

最初に触れたのはブログ。

しかし、立ち上げ方がまったくわからず、親切に解説してくれているブログや動画を見ながら1週間かけて開設しました。

レンタルサーバーの契約やドメイン取得はなんとなくわかりましたが、Googleとの紐付けやプラグインなどの初期設定が、もはや暗号のように感じていた記憶があります。

当初の目的はアフィリエイト収入の確保でしたが、収入以上に得られるモノがあることを知りました。

こるきち
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広告の仕組みやマーケティングの概念を掴むことができ、何より「文章力」という何にも変え難いスキルが得られたことに価値があったように感じています。

文章力(わかりやすい説明や行動喚起)は以下のような効果を生みます。

  • 時間をかけずに人の理解を得られる
  • 聞き手の集中力低下を防げる
  • 人から話を聞いてもらいやすくなる
  • 相手に行動してもらいやすくなる

わたしの場合は勤め先で、設備投資などの決済を取るときに承認を得やすくなったり、作業教育を行う際や手順書づくりがスムーズにできたり、プロジェクトの報告や仲間への伝達作業などを短時間で終えることができるようになったりと本業に好影響を与えました。

こるきち
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社内での周囲からの評価が高まり、信頼されるようになったため、活動しやすくなった記憶があります。

副業(セミナーや相談業をやっていました)においても、ロジックを組み立てて説明できるようになったため、お客様から「わかりやすい」などと感謝いただく場面や、お越しいただける方も増えました。

あたらしい文章力の教室(唐木元)

SNSにおいては、主にInstagramに注力しました。

Instagramでは文章力に加えて、スライド資料やショート動画の作成力、DM対応やLIVEでの視聴者とのコミュニケーション能力などの「総合力」が必要になります。

特に、スライド作成ツールや動画編集ツールなどを駆使する必要があるため、IT音痴のわたしはヒーハー言いながら実施していた記憶があります。

おかげで、一定のITスキルも修得できました。

アフィリエイトでは、残念ながら月数万円しか稼げませんでしたが、人と仕事をするうえで武器になるスキルがたくさん身に付いたと実感しています。

また、SNSを通して、自身と同じ価値観や目標に向かって進んでいる方と出会うこともできました。

困ったときに頼れる方や、頼っていただける方が増えたことは人生の財産となっています。

こるきち
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SNSやブログで稼げる方は少ないかもしれませんが、得られるモノが大きかったため、やってよかったと感じています。

まとめ

要約すると、わたしが行なったことは以下です。

  • 転職活動を通じて自身の市場価値を調査
  • 収支を把握して自分の現在地を確認
  • 金融について学習しアウトプット
  • ブログやSNSに触れてIT音痴を脱出
  • 文章力&コミュニケーションスキル向上
  • マーケティングの概念を学習
こるきち
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結局のところ、会社を辞めることに対しての不安は「人望」「お金」「技術」のいずれか、またはすべてが欠落しているところからきているように感じます。

だからそれらを得られる行動をしていけば、おのずと不安は取り除けるでしょう。

本気で取り掛かれば、ある程度の「技術」や「知識」はお金をかけなくても修得できますし、収支を管理しつつ適正に動けば、お金をつくることもできます。

また、目標に向かって進んでいれば、周囲に共感してくれる人や協力してくれる人も増えていくでしょう。

前進している人間には、それなりに人を惹きつける魅力も備わります。

こるきち
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2〜3年も本気で動けば、人は変わります。それこそ「会社に縛られている」という状態からは解放されるでしょう。

自身の現在地を把握し、身に付けたいスキルを身につけたり、やりたいことから手をつけたりしていくうちに「主体性」が磨かれ、人生を自身の手でコントロールできるようになります。

どこまでいっても人生は、自身に選択肢があり、他人に決められるモノではありません。

「〇〇しなければ」という考えがあるのであれば、一度、上記のような活動に方向転換してみてください。

見える景色は変わるはずです。

ちなみに、やりたいことがない場合はどうするのか?というと、「お金を稼ぐこと」に集中してみるのが一案です。

これは、ゴールドマンサックス出身の経営者が発信されていた内容ですが、的を得ているように感じました。

世の中が資本主義である以上、何らかの手段で資金調達をする必要があります。(やりたいことが、必ずしもお金に結び付くわけではないので)

こるきち
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主な資金調達の手段は「借りる」「稼ぐ」「出資してもらう」であるため、稼ぐことを覚えておくと、いずれ何かをしたくなった時に、活動資金の調達手段として生きてくるでしょう。

人間が生きていく(欲しいモノを手に入れる)ためには、何かしらの交換できるモノが必要になります。

お金や現物といった物理的なモノもあれば、自身の技術や知識、時間といった形のないモノもあります。

それらを準備できればできるほど”依存”からの脱却、つまり心穏やかに脱サラできる道が近づいていくでしょう。

わたしもまだ道半ばであり、偉そうに語れるほどの人間ではありませんが、ご参考になれば幸いです。

ともにがんばりましょう。

ちなみに以下の書籍は、人生を好転させるエッセンスが詰まっているイチオシの書籍です。

自身の人生を満足いくものにしたい方は、ご高覧ください。

シンFIRE論(穂高唯希)

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